基礎知識

キャッシングとクレジットの6つの違いとは?

キャッシングとクレジットカード、この2つは似ているようで実はいくつかの点で大きな違いがあります。

しかし、大まかな区別はできるもののその違いを詳細には理解できておらず、2つの差をいざ考えてみると混乱してしまう方も少なくありません。

実際、キャッシングとクレジットはどちらも消費者の信用を担保に行われるサービスであり、同じ分野として重なる部分も多くあります。

では、キャッシングとクレジットカードにはどのような違いがあるのでしょうか。以下に6つの違いをピックアップしてその差をご説明します。

仕組みの違い


第一に、それぞれの仕組みについての違いを説明します。「キャッシング(Caching)」とは、元々モノや証券を現金化することを指しますが、いまではそのほかに金融会社などから少額の融資を受けるという意味も持っています。

特に現在では無担保で少額の現金を短期間借りることを指すようになっており、広告などに表される「キャッシング」はもっぱらこのサービスのことです。

対して「クレジット(Credit)」とは、元々は信用を指す言葉で、現在では主に信用によって支払いを行うサービス・仕組みのことを言います。

訳語としては販売信用というものがあります。クレジットカードは代金の支払いをクレジットカード会社を介して後払いにできる仕組みであり、いわゆる「ツケ」払いをカード会社の信用によって行えるシステムです。

まとめると、キャッシングは現金を借りる、クレジットカードは支払いを後払いにする仕組みということになります。

前者は融資、後者は取引の形態のひとつという扱いで、法律の面でもキャッシングは貸金業法、クレジットカードは割賦販売法による規制を受けています。

上記の特性から、貸付けを受ければ現金を利用できるキャッシングに比べ、クレジットカードは利用できるシーンが限られるという違いもあります。

クレジットカードは利用しようとする店舗やサービスがそのクレジットカードブランドに加盟していない場合は支払いができないためです。

例として、国内ブランドであるJCBは海外、特に地方の小さな店舗などにおいては加盟店の少なさからやや使いづらい傾向があります。

提供する事業者の違い


ほかに、主な事業者の違いもあります。

近年では関連法令の改正や銀行が個人向けの小口融資に積極的に乗り出し始めたことから銀行やクレジットカード会社がキャッシングも行うことが増えていますが、クレジットカードに付帯するキャッシングサービス以外では、消費者金融業者が中心となって提供されています。

クレジットカードの発行者は銀行・信販系のほか、近年では流通系の企業が発行するものなどが一般的です。

最近ではクレジットカードがキャッシング機能を有することも多くなってきており、この場合は2つのサービスを同じ事業者が提供するという形になります。

この場合は販売信用に利用する「ショッピング枠」と「キャッシング枠」がそれぞれ提供され、その利用限度額に応じてサービスを受けることができます。

ただし、クレジットカードにキャッシング機能がついたものは、消費者金融などでキャッシングを専門に利用する場合と比べ、利用限度額が少ない場合が少なくありません。

返済方法の違い


次に、返済方法の違いがあります。キャッシングの返済方法は、多くの場合「リボ払い」と「一括払い」の2種類です。

リボ払いとはリボルビング払いの略称で、残高スライド方式とも呼ばれます。

これは毎月利用残高に応じた一定の金額を返済していく方式で、利用者側が負担をコントロールしやすく安定して返済していける方式として、現在多くのキャッシング事業者に普及しています。

欠点として返済期間が長くなる性質上利息部分が大きくなってしまいがちになるという点があります。クレジットカードを利用して支払いをする場合は、一括払いとリボ払いのほか、分割払いを選ぶことも可能です。

また、ボーナスを返済に充てるボーナス一括払いなどの支払い方法が選べることもあり、キャッシングの返済よりも柔軟に対応できる点がクレジットカード独自のポイントです。

利息・手数料の違い


大きな違いのひとつは利息・手数料の差です。クレジットカードを利用した場合、支払い方法が一括払いであれば手数料はかからないものが多く、このため分割払いやリボ払いによる支払いを利用しない限り手数料・利息はかかりません。

手数料や利息が発生する支払い方法でも、キャッシングに比べてそれらは低く抑えられている場合が多くなっています。

対してキャッシングの場合は特別なキャンペーンなどを利用しない限り金利が発生します。

これらの金利は一般的にクレジットカードの支払いにおける手数料よりも高く設定されていることが多く、結果として利用者側に負担として重くのしかかる場合も少なくありません。

特にクレジットカードに付帯するキャッシング機能を利用した場合、非常に利用が手軽なぶん金利が高く設定されていることも多いため思わぬ負担となることがあります。

返済方法にリボ払いを利用した際にも同じことがいえます。

機能・付帯サービスの違い


また、利用するにあたって使える機能についても違いがあります。クレジットカードは近年多機能化が進んでおり、提携店舗での優待やポイントサービスなどさまざまなサービスが付帯されることが多くなっています。

対して、キャッシングはキャッシングのみに絞られたサービスが多く、クレジットカードの利用に比べて特典がつくことは多くありません。

また、クレジットカードには海外旅行保険をはじめ旅行・出張で役立つ特典などもあり、単に支払いを行うサービス以上の機能を発揮することもあります。

使い方の違い


上で挙げたような差から、キャッシングとクレジットカードには利用に適したシーンの違いがあるといえます。キャッシングはその仕組みから、まとまった額を一度に用意する必要がある場合に役立ちます。

例えば、給料日前に急な遠出の予定が入った場合などです。冠婚葬祭など現金が必要になる場面は少なくありません。

また、普段からクレジットカードをよく利用する方にとっては限度額に左右されずまとまった額が用意できるためにキャッシングが適している場合もあります。

さらに、キャッシングは現金を用意できるため、どんな場所でも対応できるという利点もあります。対してクレジットカードの場合、その多機能性と特典の多さから、普段使いに向いているサービスといえます。

キャッシングは利息・手数料の負担が大きくなりがちな点から、常に利用し続けるという使い方にはやや向きません。継続的に利用することで生まれるメリットはクレジットカードのほうが多いといえるでしょう。

まとめ


以上、6つのポイントに分けてキャッシングとクレジットカードの違いについて解説しました。

同じ消費者信用のサービスに分類される2つですが、仕組みから使い方、返済方法など、多数の違いが存在します。

それぞれ利用に適したシーンも異なるものの、賢く使うことができれば非常に役立つサービスであることは共通しています。

最近ではクレジットカードにキャッシング機能が備わっているものも多く、キャッシングは非常に手軽に利用できるものとなっています。

それぞれの特性とその違いを知っておくことで、クレジットカードとキャッシングは生活や遊び、もしもの時の強い味方となってくれるでしょう。



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